みんなのまちの役割が変化する『まちへん』

応募対象の概要

昨今、増え続ける在宅避難においては、避難者の災害対応力( レジリエンス) が必要とされる。安心安全な在宅避難を推奨しつつ、社会的孤立等の弊害を緩和することを目的に、日常・非日常に関わらず、まちが異なる意味と役割へ自在に変化し、互いに補完し合いながら住民を包摂できるコミュニティデザインが『まちへん』である。

フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント

本取り組みへ参加する事業者は、「食料品店→たべもの保管庫」「銭湯→みんなの水場」「学習塾→こどもフリースペース」等、非常時に派生可能な変化を日常的に表明する。事業所建物や商品等、住民の目に触れる場所で掲示できるステッカー等で可視化し、定期的に住民と企業が企画する減災イベント等を経て地域コミュニティへ日常化させる。また、事業者間でのネットワークは、行政や自治会から推薦された「まちへんリーダー」を中心に形成され、住民ネットワークへと拡充される。まちへんの普及は、非常時にコミュニティで補完し合い住民を包摂できるだけでなく、日常時の共生社会とその地域コミュニティ力を底上げし醸成することにも寄与できる。
日常時 日常時
「まちへん」に登録している事業者が、日常時から、いざ!の時に異なる意味と役割へ自在に変化できることを表明( 見える化) することは、事業者の社会的価値( ブランドイメージ) が創出されることと住民との親近感と結びつきが一層強まる柔らかな価値がある。また具体的で実効性のある日常コミュニティの醸成にも寄与する。
非常時 非常時
非常時に在宅避難を選択した住民が、日常の生活場面で「まちへん」表明を目にしていることは、いざ!の時に、まちへん事業者と繋がる速度を促進し、迅速な気づきと孤立不安を緩和できる。事業者ネットワークが補完し合いながら住民を包摂することで、備えのない人も含んで誰も取り残さず、孤立しない避難生活を実現できる。